アルゴリズム大変動

 2019年3月に起きた「Googleアルゴリズムの大変動」。

 今まで上位に位置した人気サイトが大幅な下落をみせるというケースも相次ぐなか、「イマ・そしてこれから」サイトの評価基準はどこに重きが置かれていくのか?

 そして今後のGoogleのビジョンをふまえながら、日進月歩で変革しつづけるGoogleのアルゴリズムにも左右されない「不可避の基本SEO対策」についてふれたいと思います。

PC表示からスマホ表示のコンテンツふくめSEO対策が重要になってきている

 従来まではPC(パソコン)で表示されるサイトコンテンツを判断基準の材料として、検索結果の順位を決定していましたが、スマホでのコンテンツをもとに検索順位を決定していくという時流です。「通称、モバイルファーストインデックスと呼ばれています」

 今や「スマホから検索するユーザー」が「PCから検索する人」を超えている世の動きにGoogleがいちはやく反応して対応している現れといえます。

Googleが掲げる10の事実
5項目. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。

『引用元: Googleが掲げる10の事実』

 からも読み取れます。

 スマホ表示をもとに検索順位を決めた方がユーザーにとって最適だというGoogleの予想見解から、2018年の早い段階から導入されていくだろうあろうと言われています。

 スマホでの表示・コンテンツ対策がより重要となっていくでしょう。

 『PCは表示速度が速くてもスマホでは表示速度が重い。』そういった時代の切り替えにいまいち対応しきれていないサイトは今すぐにでも改善することをオススメします。

スマホとseo

お役立ちツールをいくつか具体的に紹介

  • 「SEOチェキ!」
  • 「Ferret+SEOスカウター」
  • 「キーワードプランナー」
  • 「RISHIRIKONBU」
  • 「UBERSUGGEST」

Ferret+SEOスカウターの機能

 その名の通り、サイトのSEO対策の現在状況を確認することができる機能です。

 SEO対策を検討する際、また実施する際に、イマどういう状態なのかを確認する際に便利なツールです。

 また無料登録できる点もオススメ。無料登録でも3サイトまで登録可能ですので、登録しておいて損なはいお役立ちツールです。(2019現在サービス終了)

SEOチェキ!の機能

 SEOチェキ!もサイトの現在状況を確認することができるツールです。

 SEOチェキ!も無料で利用ができ、オススメポイントとして、サイトのURLを入力するだけでよく、会員登録も不要、手続きの手間も省ける点が挙げられます。

 そのほかにも「キーワード出現率チェック」や「検索順位チェック」も同時にできる多機能なツールです。

キーワードプランナーの機能

 キーワードプランナーは、狙いたいキーワードの、月間検索ボリュームや競合性を調べることができるツールです。

 利用するには、GoogleAdWordsの広告アカウントが必要になります。広告配信を行わなければ無料で使うことができます。

RISHIRIKONBUの機能

 RISHIRIKONBUは、狙いたいキーワードの難易度チェックができるツールです。

 競争率がどりくらいなのか。上位表示させるにはどれくらいの激戦区なのかを調べる際に役立つツールです。

 同時に、キーワードを少しずらしたらどれだけ上位表示の競争率が変わるかといった目安もできるので、キーワードを決めたり、上位表示を狙いやすいキーワードを確認するにも便利となっております。

UBERSUGGESTの機能

 UBERSUGGESTは、狙いたいキーワードの上位表示において、そのキーワードにまつわる関連キーワードをまとめて一括取得できるツールです。

 例えば「渋谷 タピオカ」というキーワードでご自身のHPを表示させたい場合に、

「渋谷 タピオカ 人気」
「渋谷タピオカ 抹茶」

 などといった、人々が渋谷タピオカを検索する際に、こういったキーワードで検索されていることが多いですよと、人気検索キーワードがまとめてわかるツールです。

 それにより、その関連人気キーワードもSEO対策の際に取り込むと効果が期待できるといった機能です。

無料でできる、必須の基本SEO対策をいくつか紹介

無料のSEO対策

検索順位の上位表示を狙うまえにまずはコレだけは不可避という基本対策をいくつか挙げたいと思います。

  • キーワード使用・本文
  • キーワード使用・titleタグ
  • キーワード使用・H1タグ
  • リンク対策・内部、外部
  • URL正規化タグ「canonical」の実施
  • metaタグ(keywords・description)の実施

キーワード使用・本文

 上述したようにGoogleでの評価基準は「ユーザー目線にちゃんとサイトがつくられてるか?」に重きが置かれてきています。

 そのサイトの「コンテンツ(内容)の質」が重要となり、コンテンツがユーザー目線にとってお粗末であれば、いくらお金を使って、SEO業者に依頼しても効果は期待できにくくなってきており、今後その傾向はより強いものとなっていくと予想されます。

「視聴者の役に立っているかどうか」が評価基準の大きな要素となり、視聴者の欲しい情報とキーワードが適正に盛り込まれているかが重要となります。

ただしキーワードを意識するあまり、関係のない文脈、内容においての過剰なキーワード使用は不自然なものとして判断されるので気をつけましょう。

あくまでも視聴者目線で「欲しい情報の流れで自然に関連キーワードが出現する」といった視聴者目線で構成することが望ましいものとなります。

キーワード使用・titleタグ

 検索した際の表示結果やブラウザの上部に表示される箇所で、いわゆるその「お題」となります。

 例えば、「箱根 温泉」と検索した場合に、上から順に

◯◯旅館
◯◯ホテル
じゃらん〇〇

 などと10項目の記事が登場しますが、その際に表示されるタイトルです。

 ですので、視聴者が目にする「看板」ともいう箇所ですのでSEO対策でも重要視されるポイントでもあります。

 ただ人目を引こうと過度にキーワードを羅列したタイトルですと『スパム行為』と判断されて、ペナルティーを受け検索結果に表示されないといった扱いを受ける可能性があります。

 ここでも自然かつ適度なキーワード使用が最善といえます。

 titleタグは、管理画面上のHTMLのの部分に該当します。

 〇〇←キーワードを入れたタイトルを入力

キーワード使用・H1タグ

 H1タグというのは、上述の「お題」の次に位置する部分です。

 新聞記事で例えるならば、お題の次に登場する大見出しの部分です。

 例えば新聞記事で、大きくお題「東京オリンピック2020特集」があった場合、その次に登場する「開催地決定場所の一覧」といった見出し記事の部分にあたります。

 管理画面上のHTMLのh1の部分に該当します。H1タグはページの大見出しにあたるので、ここにキーワードを入れるのもSEO対策として大きな効果があります。

 ただしtitleタグ同様、過度なキーワードの羅列や不自然な使用は避けましょう。ペナルティ対象にもなりえます。

リンク対策・内部、外部

 リンクには「内部リンク」と「外部リンク」があります。

 ◇内部リンクとは、サイト内にリンクを貼ることで、視聴者がサイト内をあちこち移動でき、それがサイトのクリック数や滞在時間の長さの評価になるというものです。

 例えば、とある記事ページから違うカテゴリーの記事ページへ、そのページから今度はトップページへ、などとサイト内をあちこち回ってくれるようにリンクを設置するといったものになります。

 ここで注意ポイントとしては、内部リンクに偏りがないようバランスよく様々なリンクを貼ることがオススメです。

リンク貼りはバランス

 また、リンクのタイトルをキーワードの羅列やキーワードのみとするのは避けましょう。意図的な不自然な行為として判断される可能がありますので、あくまでも自然な流れのタイトルをつけましょう。

 その記事に『似たような記事』『共通項が多い記事』『比較するのに役立つ記事』へ移動させるといった、誘導までの流れが自然な内部リンクが望ましいといえるでしょう。

 ◇外部リンクとは、他のサイトにリンクを貼ってもらうことで、他のサイトから「紹介されている=評価を受けている」という基準でGoogleから評価されるという仕組みとなっています。

 ですがここで注意してい欲しいのは、上述した、Googleでの評価基準は「ユーザー目線にちゃんとサイトがつくられてるか?」に重きが置かれてきており、そのサイトの「コンテンツ(内容)の質」が重要となってきている点です。

 コンテンツがしっかりなされていないのに、不自然なジャンルやテーマからの外部リンクや、多ければ多い方がよいだろうと、なんの脈略も接点もないような多大な数の外部リンクは、日々変革をつづけるGoogleのアルゴリズムの強化により、悪評価の対象になっており、今後その傾向はさらに強くなっていくと予想されます。

 貼ってもらうサイトも「ちゃんとしたコンテンツが作られている質の高いサイトなのか?」が重要になってきているのです。

 従来の、『お金さえ払えばSEO業者がリンクをいっぱい貼ってくれるやり方』では通用しなくなってきているどころか、逆に、Googleから低い評価の扱いをされ、最悪はペナルティーを受け検索結果に表示されなくなるといった危険性もはらんでいます。

衰退していくSEO業者

 「数よりも質」がサイトのコンテンツのみならずリンクにおいても問われているのです。

 無関係のジャンルからのリンクはできるだけ避け『評価も高く』かつ『関連性のある』サイトからリンクをもらうことを心がけるようにしましょう。

 そして外部リンクにおいても、リンクのタイトル(アンカーテキストともいう)にはキーワードを不自然にならない程度で入れることをオススメします。

URL正規化のタグ「canonical」の実施

 一言でいいますと、サイトのURLをひとつに一本化することを意味します。

 これらのサイトは、URLが違うのに、クリックした際はどのサイトも同じ見た目の表示がされます。

 いわば違う住所を割り当てられているのに、全く同じ建物がでてくる、つまりはGoogleからするとどれが本物なのか?同じコピーをいくつもつくって視聴者を惑わしている、という基準で低い評価の対象となるのです。

 Googleでは「オリジナル」を当然基本のように重視します。

 ですので、URLをひとつに絞る=URL正規化はSEO対策にあたって不可避であります。

metaタグ(keywords・description)の実施

 metaタグタグは、管理画面上のHTMLのheadの部分に該当します。

 ページの各種の付加情報を指示するためのタグです。文字コードの指定や、ページのキャッシュ無効化の指定、Javascript使用の宣言、ロボットに対しての命令指示など、いわば不可的な指示を命令できる機能をもちます。

 また管理画面上のmetaタグの「description」はいわば記事の紹介文ともいえる役割で、検索結果の際に、タイトルの下に表示される部分ですので、視聴者目線でも重要な箇所になります。

 descriptionにもキーワード入れることで、視聴者の検索意欲を満たす効果が期待できます。

 オススメとしては、関連の人気キーワード(上述したツール、UBERSUGGESTを参考)を盛り込むとさらに視聴者のクリック効果も狙えるかといえます